プロジェクト成功のカギは、前半のうちに潜在的な課題を発見し、後半フェーズでの認識齟齬や想定外をなくすことです。
mcX導入プロジェクトにおいては、ここが最も重要なフェーズであり、要件や課題をできる限り出し切ることが肝要です。
本フェーズは、ユーザが新システムについて集中的にインプットするCampと、Campを土台とした本番相当のプロトタイプを用いた業務プロセス・ルール検証という2段階の構成となっています。
mcXガイダンス受講・主要マスタ理解
プロジェクトのマイルストーンと、mcXのコンセプト/主要概念/主要マスタを理解します。
ここでしっかりと概念やマスタを理解することで、プロトタイプや課題検討の質が向上します。
このフェーズの前後で、トレーニングを活用したmcXの理解促進を推奨しています。
トレーニングでは、生産・販売管理/原価管理/会計の標準機能、また開発の手法を理解します。
導入確定後の早い段階に受講することで、システムと業務の差異を早期に把握することができます。
mcXトレーニングの概要はこちらをご覧ください。
代表品目プロトタイプ
新業務プロセスに合わせて、ベンダーがお客様の代表品目を用いたプロトタイプを実施し、主要業務における要件を出し切ります。モノと情報の流れを確認しながら、いつ・どこで・どのようにmcXを使用するのか業務イメージを固めていきます。
まずは主要業務のプロセスを通しで確認することで、mcXを「使える」感覚が身に付き、業務バリエーションの検討がしやすくなります。
本番運用体験準備
Campを通じて把握した業務バリエーションをもとに、本番運用体験で確認すべき業務シナリオを決定します。
必要に応じてノーコード開発を実施し、本番運用に近い画面を準備します。
マスタデータ移行
mcXが提供する移行ガイドに沿って、本番運用に即したマスタデータを移行し、プロトタイプ環境を整えます。
マスタ移行を先に経験することで、プロジェクト後半で本番に向けた移行データを作成する際の課題や移行方針を抽出できるため、予期せぬトラブルリスクが減少します。
本番運用体験＆業務プロセス・ルール検証
本番相当のマスタデータを反映したプロトタイプにて、お客様ご自身が新システムでの業務プロセスを検証します。
本番相当の環境を体験することで、具体的な業務シーンをイメージしながら、業務にmcXを適用できるか、円滑に運用できそうか、を検証できます。