精度の高い製品別の原価を把握したい

製品別の原価の精度を上げたいが、現場でどのように実績を収集すればよいかわからない、というお悩みをよく伺います。
原価の精度を上げるためにとにかく実績収集の精度を上げていけばいいのか、というと一概にそうとは言えません。
なぜなら実績収集の精度を上げようとすればするほど、一般的には現場の業務負荷（システム入力の負荷）は上がっていくからです。

原価の精度を上げるためには、やみくもに実績収集の精度を上げようとするのではなく、原価の活用目的と実績収集精度のバランスを取ることが重要です。
mcframe Xでは原価の活用目的に対して必要な原価精度と実績収集精度のバランスを取るためのガイドをご用意しています。
ガイドに従って、見たい原価精度に合わせた実績収集の必要な粒度・精度を決めることができます。
原価の活用目的を明確にした上で導入を進めることで、意思決定に活用できる「使われる原価」を算出していけるようになります。

mcframe Xでは現場で収集した実績データを積み上げて、製品別の実際原価計算を算出できます。
また原価の精度を求める必要がない要素については実績データではなく標準値を使用するなど、柔軟な原価計算の設定が可能です。

mcframe Xでは細やかな配賦機能を備えているため、積み上げ計算の精度向上とともに配賦の精度も上げていくことができます。
費用の直課先としてさまざまな項目をご用意しているため、直課できる費用は直課するといった柔軟な設定も標準機能で対応しています。
原価管理システムの刷新時は配賦ルールの見直しを行う絶好の機会であるため、配賦ルールの見直しやものづくりの実態に合わせた配賦の実現をトータルでサポートします。

原価の精度は実績と在庫の精度に大きく依存します。在庫精度をKPIとして、生産管理・販売管理・購買管理の実績精度（不良・廃棄含む）が上がることで原価精度が上がる、という関係性にあります。そのため原価の精度を上げるためには、在庫と実績の精度を上げることが重要です。